予防保全

予防保全とは

予防保全とは定期的なメンテナンス・保全作業を通して、プラント設備の不具合や故障を防ぐ保全スタイルです。

あらかじめ保全を行うタイミングを計画しておき、その時期を迎えたら、点検・修理・部品交換などを行います。通常、設備メーカーの定めた耐用回数や年数などをもとに保全計画を立てるのが一般的です。

予防保全を行うタイミングによって、さらに時間基準保全と状態基準保全に分けられます。

時間基準保全は、設備の使用期間に合わせて定期メンテナンス・部品交換を行う方法。状態基準保全は、点検の際に部品が劣化しているようであれば、その都度交換する方法です。

予防保全のメリット・デメリット

予防保全のメリット

予防保全のメリットは次の3点です。

品質低下の抑制

定期的にメンテナンスを実施することで、プラント設備の不具合の見逃しを防ぎます。もしも、設備の故障に気づかないまま作業を続けてしまうと、品質や生産効率の低下、作業者の災害に繋がる恐れがあるでしょう。

ダウンタイムの長期化の予防

事後保全のように設備が故障してから対応すると、原因の究明や部品の取り寄せなど、ダウンタイムが長期化する可能性があります。すると、設備の復旧まで生産がストップするかもしれません。そうなったら生産計画の大きな遅れや会社への甚大な影響は免れられないでしょう。

このような事態を避けるために、予防保全による定期メンテナンスが有効です。設備が突然故障するのを防いで、生産効率アップに繋がります。

計画的なスケジュールを構築できる

計画的に保全業務を行えるので、夜間や休日に呼び出されることがほぼ無くなるでしょう。残業時間の低減や休日出勤の削減などに繋がるため、働き方改革の一環として取り入れるのもありです。

予防保全のデメリット

作業工数の増加

一定の期間ごとに保全業務を行うため、作業工数が増えます。予防保全は、設備が正常に稼働している状態でも行われる作業なので、労力やコストが無駄になってしまう可能性もあるでしょう。

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国土交通省によれば、予防保全は事後保全に対して、5年後・10年後・20年後で30%ほど、30年後には50%ほど維持管理・更新費用が減少すると推定されています(※)。これは、予防保全では一定のコストがかかり、事後保全では故障したタイミングで大きなコストが発生するのが理由です。

そのため、長期的な視点で見る場合は予防保全を採用すると、コストを抑えられます。

プラント設備の保全は、設備新設も行える会社に依頼するのがおすすめです。設置からメンテナンスまで一貫して実施することで、スムーズな保全作業が期待できます。また、万が一突然故障した場合でも迅速に対応してくれるでしょう。

当サイトでは、設備新設・更新と保全までトータルサポートしているプラント設計会社についての紹介もしていますので、保全も兼ねたプラント設計に興味がある人は要チェックです。

※参照元:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/maintenance/02research/02_01_01.html

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