事後保全

事後保全とは

事後保全とは、設備になんらかの問題が起きてから対応する方法のこと。

例えば、いつも通りに設備を使用していたが、その設備のある機能が完全に停止したり、ある機能の一部だけが上手く動作しなくなったりすることが挙げられます。

事後保全の場合、このような問題が起きてから対応しはじめますから、故障した設備のある生産ラインをストップせざるを得ない状況になるかもしれません。そのため、緊急性が高い設備保全と言えるでしょう。

事後保全のメリット・デメリット

ここでは、事後保全のメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

事後保全のメリット

事後保全のメリットは次の2点です。

保全へのリソースが不要

故障してからの対応になるため、保全へのリソースが必要ありません。普段から保全業務に人員やコストを割り当てなくて済むので、生産に集中できます。

コストを少額に抑えられる可能性がある

故障の状況次第で最小限の対応ですませられることも。普段から保全業務を行っていると、無駄なコスト・無駄な人員を要してしまうかもしれません。また、予防保全とリソースが見合わない事態も考えられるでしょう。このようなケースでは、故障時に事後保全で対応することを前提に対策しておくと、保全・メンテナンス費用の削減に繋がります。

デメリット

事後保全のデメリットは次の2点です。

生産活動停止のリスクが高い

設備が完全停止しないかぎり、故障していても稼働できることが多々あります。そのため、保全作業に入るまではそのまま使用してしまうことも考えられるでしょう。しかし故障している状態で生産を続けると、製品の破損や労働者の災害リスクが高まり、危険です。

復旧の目処を立てにくい

なんの前触れもなく設備が故障してしまうと、原因の究明や復旧作業により、生産計画に大きなズレが生じてしまいます。生産の遅れは企業の利益に直結するため大問題です。復旧に時間がかかる恐れもあります。

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事後保全は生産が止まり、復旧まで時間を要するリスクがありますが、普段の保全コストを低減できるという強いメリットがあります。他にも予防保全と予知保全という保全スタイルもあるので、自社に合った保全の方法を取り入れてください。

設備のメンテナンス・保全作業は、安全かつ安定した生産を行うために必要不可欠です。設備の新設を行う際は、保全サービスの有無をチェックしましょう。

設備新設と保全を一貫して行っている会社の方が、突発的な故障の際にスピーディな対応を期待できるからです。当サイトで紹介しているプラント設計会社には、設備の設置と保全を両立している会社もあるので、ぜひ参考にしてください。

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